設計士から現場監督まで、
女性が飛躍できる総合建設業を目指して

常盤工業株式会社
静岡県浜松市中区新津町
  • 建設業
  • 建築
  • 住宅
常盤工業株式会社

INTERVIEW

ビジョン・組織づくり

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常盤工業株式会社 代表取締役社長 市川 浩透(いちかわ ひろゆき)さん

女性ならではの強みが、
家づくりの主役である奥さまの心をつかむ
代表取締役社長 市川 浩透(いちかわ ひろゆき)さん

市川代表の経営には、どのようなバックグラウンドがありますか?

常盤工業に入社する前、東京の大手企業に勤めていました。今から30年ほど前になりますが、当時から同期社員の半分は女性でしたし、女性の役員もたくさんいました。当たり前のように、女性が男性と同じく活躍しているような環境だったんですよ。

当然ながら、女性には、男性と異なる視点や強みがありますね。しなやかさや気配りといった女性ならではの強みが、企業の価値を高めているということに気付きました。いずれは常盤工業も、そのような企業にしていきたいと思うようになりました。

常盤工業は、1926年(大正15年)に創業し、総合建設業として成長してきました。私が入社した1993年当時は、学校や工場といった鉄骨造・鉄筋コンクリート造の建物を中心に取扱う建築事業や、道路や下水道を建設する土木事業が主体になっていました。そんな中「総合建設業としての技術力を活かしたブランディングや商品開発をしっかり行えば、住宅の事業はこれから伸びるはずだ」と、ずっと思っていたんです。1995年に住宅事業部を新設し、2007年にはモデルハウス兼事務所をオープン、住宅ブランドのトキノハウスを立ち上げるなどして、住宅事業を強化していきました。

早くから女性活躍によって成長している企業の姿を見ていたのですね。常盤工業にも女性の活躍が必要だと考える背景は何でしょうか?

奥さまと心を通わせるセンスを、女性は潜在的に持っていると思ったことです。今、家づくりの中心は奥さまになっていると感じます。住宅メーカーの担当者には、ライフスタイルやご希望に応じた家事動線の設計やコーディネートの感覚などが求められています。常盤工業でも、設計・提案のできる女性社員を増やしたいと考えていました。

営業担当が仕事を受注し、設計士が建築物を図面に起こす。そして、現場監督が工事をマネジメントする。これら事業の根幹を担う部門にも、女性社員を増やしていけたらと思っていました。バックオフィス以外の部門に、女性社員を初めて迎えたのは2004年のことでした(※後出の岡本圭子さん)。そのときから、女性社員の採用や活躍推進を進めてきたように思います。現在、女性比率は約20%ですが、ゆくゆくは50%まで高めたいと思っています。

設計の部門に初めての女性社員を迎えてから十数年が経つのですね。現在は、ほかの部門でも、活躍している女性社員の方はいますか?

はい、さまざまな部門において、優秀な女性社員がいますよ。設計に携わる3名の女性社員のうち、2名は一級建築士の資格を持つ設計士です(※後出の岡本圭子さんと内野悟子さん)。土木や建築の分野で営業として活躍している女性や、現場監督として頑張っている女性もいます。社長室で全社プロジェクトに取り組んでいる女性もいますね。事業の成長を支えるバックオフィス部門でも、引き続きたくさんの女性社員が活躍してくれています。

まだまだ男性の多い業界ですが、お客さまや取引先からも女性スタッフへ良い評価をいただいています。私も現場に立ち寄ると、お客さまや職人さんと活発にコミュニケーションをとっている女性スタッフの姿をよく目にするんです。女性ならではのしなやかさや気配りが相手にも伝わるのではないかと思います。

人の暮らしに関わる大きな事業を手がける常盤工業で、ともに成長できる人材はどのような人でしょうか?

「全従業員の物心両面の幸福を実現する」という経営目的に、共感いただける人ですね。何のために常盤工業の仕事があるのか?私は、仲間も含めた社員全員が幸せになるためだと考えています。みんなのために頑張ろうという「利他の心」を持てることが一番大切です。

経営目的を達成するため必要なことは、2つあります。1つは、お客さまに満足いただける仕事を行うこと。お客様に満足いただけた結果として信頼され、利益に繋がり、仕事のやりがいを感じられるものです。仲間と切磋琢磨しながら協力会社のみなさんとも協力しあって、いい仕事を創りあげてほしいと思います。

もう1つは、プロとしてのスキルを持つことです。営業は仕事を受注するプロですし、現場監督なら工事を納めるプロですね。プロフェッショナルの領域でそれぞれの腕を磨き「これで勝負するんだ」という誇りを強く持つことが大切だと思います。

「利他の心を持ったプロ集団」これが常盤工業のあるべき姿です。

これからどのように発展していきますか?

総合建設業に軸足をおくことには変わりありません。人間が生きている限りインフラは必要になりますから、建設業はこの先もずっと残るでしょう。ただし、少子高齢化が進むにつれて、国内の需要は減っていきます。そのような状況でお客様に選ばれつづけるためには、より魅力ある企業にならなければと思っています。

エリア展開も検討しています。浜松に拠点を置きながらも、東京や名古屋などの都市部でも仕事を受注していきたいですね。また、東南アジア諸国に拠点を開設することも考えています。浜松はものづくりの街なので、常盤工業のお客様も製造業が多いです。ベトナムやインドネシア、タイといった国々に、工場を建てたいというご相談も寄せられています。現地支店の開設を視野に入れ、外国人材を採用・育成しているところです。

女性活躍の面では、建築士や現場監督として、総合建設業の仕事をバリバリしてみたいという人に来てもらいたいですね。実は、市内の工業高校では、女子生徒の比率がだいぶ増えてきました。建築学科ではクラスの半分が、土木学科のクラスでも4分の1が女子生徒です。ただ、公務員やインテリアコーディネーターの職業に人材が流れがちなので、総合建設業の魅力も伝えていきたいですね。「経営に携わりたい」「拠点長としてがんばりたい」といった、女性の“経営人材”も輩出したいと思っています。そのための採用や教育を行い、企業としてますます成長していけたらと思っています。

女性社員インタビュー

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岡本 圭子(おかもと けいこ)さん
2004年入社、入社後に勉強と実務を積み重ね、現在、一級建築士として住宅の設計を行う。インテリアコーディネーター、福祉住環境コーディネーター2級も保持。

設計についてゼロから学び、誠実な仕事ができるように 岡本 圭子(おかもと けいこ)さん
2004年入社、入社後に勉強と実務を積み重ね、現在、一級建築士として住宅の設計を行う。インテリアコーディネーター、福祉住環境コーディネーター2級も保持。

入社のきっかけを教えてください。

学生時代に、常盤工業の主催する商品開発プロジェクトに参加したことがきっかけでした。当時、インテリアデザインの専門学校に通っていたのですが、一番好きだったのは設計の授業。ゼロから建物をデザインするところに惹かれ、いずれは設計の仕事がしたいと考えている頃でした。そんな中、常盤工業で新コンセプトの住宅商品開発をする機会に参加させていただくことがありました。そうするうちに「ここで仕事をしたい!」という気持ちが高まっていったんです。

設計の専門知識は入社してから身に着けていきました。入社当初から、現場で大工さんと話をさせてもらったり、図面の見方を先輩が教えくれたりしました。もしも設計のみや施工のみを専門とする企業に入社していたら、そうした機会には恵まれづらかったと思います。常盤工業が“現場”と近いお陰で、大きく成長させてもらえたと感じています。

仕事に対する考えや仕事上で大切にしていることを教えてください。

人生の大きな節目でもある家づくりに携わらせていただくのは、とても貴重なことだと感じています。ご要望をよく聞いて、とにかく誠実に仕事をしたいと思っています。

家づくりの主役が奥さまだということは、市川代表の言う通りだと思います。奥さまは家の中のことを、本当に細かく把握していらっしゃるので。「これは、ここに、こうやって仕舞いたい」といったご希望は、1人ひとりお持ちなんです。私も、奥さまが希望を言いやすい雰囲気づくりを大切にしていますし、気になるポイントは先回りで聞くように心がけています。

家づくりでは、お客さまや職人さんを巻き込んだチームワークづくりも大切です。これからは、チームの信頼関係を築ける社内のシステムづくりにも貢献していきたいですね。情報共有がスムーズで早かったり、情報が正確であったりするなど。そうしたことがお客さまとの信頼関係につながると思いますし、まだまだできる取り組みがたくさんあると思うので。

女性社員インタビュー

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内野 悟子(うちの さとこ)さん
大手ハウスメーカーなどを経て2016年、常盤工業に入社。一級建築士の資格を持ち、現在は住宅事業部の設計部にて主任の職務にあたる。

設計のスキルを高めたい、
そんな成長意欲を刺激してくれる企業
内野 悟子(うちの さとこ)さん
大手ハウスメーカーなどを経て2016年、常盤工業に入社。一級建築士の資格を持ち、現在は住宅事業部の設計部にて主任の職務にあたる。

入社のきっかけを教えてください。

常盤工業なら、企業とともに私も成長していけると感じたことです。私は、大学で建築関連のデザインを学び、県内外の企業で住宅設計の仕事をしていました。設計のスキルを高めたくて、一級建築士の資格を取得し、転職活動をしました。複数社の代表とお会いした中で、一番熱くビジョンを語っていたのが市川代表で。女性社員を増やして企業を成長させていきたいという言葉に、私も成長させてもらえる可能性を感じられました。

仕事に対する考えや仕事上で大切にしていることを教えてください。

常時5~6棟の設計を担当していますが、家づくりの考えはお客さまの数だけありますね。私も奥さま目線で考えることを大切にしていますが、奥さまが働いていらっしゃるか専業でいらっしゃるかによっても家づくりは変わります。

大切にしているのは、お客さまのご希望からぶれない設計をすることです。生活スタイルや今のお住まいの不満点をしっかり聞くと、お客さまの好みまで分かってきます。そうした好みをも含めたお客様のご希望をぶらさずに現場管理ができるように、しっかり設計に落としこんでいます。家づくりの過程でお客さまやチームメンバーが悩んでしまうこともあるので、設計がアドバイスできることも大事だと思います。

これからは、前職での体験を社内に分かちあっていけたらと思います。他企業で勤めていた経験から「あのシステムや仕事の流れは、常盤工業でも使えそうだな」と、思うときがあるんです。ほかの中途入社のメンバーとも意見を出し合って、一緒に常盤工業の成長に貢献できたら嬉しいです。

取り組み

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人間力を高める!トキワフィロソフィー

経営理念やミッションのほか、より良い仕事を行うための31の考え方を「トキワフィロソフィー」としてまとめています。「一日一善」や「仲間のためにつくす」など、毎朝の朝礼で読み上げて血肉化しています。

人間力を高める!トキワフィロソフィー

教育訓練日にしっかり研修!

毎月1回、土曜日に「教育訓練日」を設けています。情報セキュリティなど、タイムリーで全社員に役立つテーマについて研修や自主学習を行っています。

教育訓練日にしっかり研修!

建築士や施工管理技士、経理事務、
宅建など資格の取得をサポート

資格取得一時金や資格手当を給付するなど、一級建築士をはじめとする資格にチャレンジする社員を応援しています。受験の時期になると、すでに資格を取得している社員が、受験予定の社員に勉強を教える光景もチラホラ。

建築士や施工管理技士、経理事務、
宅建など資格の取得をサポート

円滑なコミュニケーションのために
ハラスメント相談窓口

安心して働ける職場環境を構築するため、ハラスメント相談窓口を設置しています。女性社労士との定期面談は「話しやすい!」と、女性社員に好評です。

円滑なコミュニケーションのために
ハラスメント相談窓口

子持ち世代の活躍を応援

仕事と子育ての両立のための職場づくりを推進し、男女がともに活躍できる社会づくりに積極的に取り組んでいる企業として、静岡県知事より「静岡県次世代育成支援企業(こうのとりカンパニー)」の認証を受けました。

子持ち世代の活躍を応援

ワーク・ライフ・バランスの充実を後押し

仕事と家庭生活の両立を支援し、男女がともに能力を発揮できる職場づくりに取り組んでいる企業とし、浜松市より「ワーク・ライフ・バランス等推進事業所」に認証されています(2016年、制度初年度)。

ワーク・ライフ・バランスの充実を後押し

取材者コメント

REPORT

1926年(大正15年)創業という歴史と確かな技術力を持つ常盤工業様。数々の土木・建築を手がける裏には、女性の活躍や仕事のやりがいを高めるための取り組みがありました。これからもスキルアップしていく社員様のご活躍がますます楽しみです。

COMPANY

企業紹介

常盤工業株式会社

1926年個人創業、1951年に法人化。社員数85名(内、女性15名)※2019年9月現在。創業建設業として、土木・建築・住宅の3事業を手がける。オフィスや工場をはじめ学校や駅舎、医療・福祉施設、神社仏閣、生活インフラまで幅広い土木・建築の実績を持つ。
「トキノハウス」は女性設計士が手がける注文住宅ブランド。カフェスタイルの家として、子育て世代を中心に人気を博している。 ※トキノハウス「ずっと。ずっと。たのしい家。」:https://tokinohouse.jp/

社名
常盤工業株式会社
住所
〒4300911 静岡県浜松市中区新津町197番地
電話番号
053-461-9155
常盤工業株式会社

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