女性の力を活かす柔軟性と環境づくり
- 株式会社システック
- 静岡県浜松市北区新都田

INTERVIEW
紹介動画
ビジョン・組織づくり

未来を作り込む
コーポレートカルチャーの変革
代表取締役社長 梶村 一成(かじむら かずなり)さん
まずは、この1年での主な取り組み、動きについてお聞かせください
会社のコーポレートカルチャーを変えていきたい思いがあり、それを言い続けた1年でした。データ収集と分析から、予測値と対策を打ち出す結果管理型から、気づきと学びによって新たな提案を生み出す、マネジメント(経営)へのステップアップです。私は、悩みや問題意識を提案に変えていくのが、本当の意味でのマネジメントだと考えています。会議や打ち合わせも、今までの報告型から、課題を解決する提案型の「それ、やってみようよ」という流れに変えている途上です。そのためには、新たな学びが必要です。悩みと勉強がリンクした時に初めて提案ができ、これが自信へと変わっていく。そして自信を持って行動することが、マネジメントにつながっていくのです。今後は、自分の能力を将来に向けて自ら育んでいく人材がますます必要になってくると思います。それが当たり前になる風土を目指したいですね。
意識と働き方を変えていくことの、社員への浸透度はいかがですか?
管理型から卒業しようとしていますが、次のステージに向けて試行錯誤している段階です。これまでのような受託の仕事は、いずれ無くなっていくと考えています。「君の会社はそんなところまで考えているのか」という新しい価値を創造する企業でなければ、生き残っていけません。社員の中には、今のままではいけないという意識が浸透しつつあります。学びや気づきから、まだ見ぬ世界が徐々に見えてくるようになれば、自ずと働き方も変わってくると思います。
最近、女性の活躍推進について新たに取り組まれたことはありますか?
この4月から、有給休暇を2時間から取得できるようにしました。私がいたアメリカでは当たり前のことなので、「こんなに喜んでもらえるのか」というのが正直なところです。日本は海外に比べるとまだまだ男性社会。特にモノづくりの企業ではその色合いが強いのが現実です。当社の女性社員の比率はまだ20%ですが、仕事を見ていて、女性の能力が高いと感じる場面が多々あります。管理型は依存心がありますが、マネジメント型は自らクリエイティブに仕事を生んでいきます。コーポレートカルチャーを引き上げていきながら、こうした制度を取り入れ、男女を問わず、自ら能力を磨き、行動できる人が活躍できる環境にしていきたいと思います。人事部長の内藤のようにリーダーとして活躍している人材もいますが、女性活躍の機会を今まで以上に設けていくのもテーマの一つです。
今後検討している働き方改革は、どのようなものがありますか?
これからは、リモートワークやテレワークが普通になってくるでしょう。子どものいる女性スタッフからはそうした声も上がっています。その時に課題になるのがソフト面。製造業では少々過度に聞こえてしまいますが、言われたことを言われたとおりに行うのが当たり前で、柔軟性に欠ける部分があります。社内の理解が進めば導入も可能になります。また、受託から自社製品への移行を進め、自社の裁量範囲が広がれば、リモートワークの比重を増やして行けると思います。コーポレートカルチャーの変革、結果管理からマネジメントへ。新しい事業の提案が実を結ぶことで働き方も変わっていき、女性の力を有効に活かせる環境がさらに進んでいくと考えています。
最後に、社員に向けての教育方針をお聞かせください
会社内部での教育企画に力を入れています。社内講師を養成し、基本から中級レベルまで、社内で教育できるようになりました。足りない部分は外部講師にお願いすることもありますが、人に教えることはおこがましいですが、本人の学びにもつながります。私は、社員全員を講師にできたらいいなと思っています。社内の教育レベルが上がることで、外部からの見方も変わってきます。また、ここから生まれる気づきや学びが自信になり、自分をクリエイトするマネジメント型の社員が増えてくれば、会社の未来もきっと明るくなると思います。
女性社員インタビュー

管理の苦労よりも
働き方の多様性を優先する会社に感謝
ソリューション事業部 加茂 香織(かも かおり)さん
これまでのお仕事、働き方についてお聞かせください
2005年に入社して、営業アシスタント業務を2年、営業を5年経験しました。結婚、出産を機に内勤の仕事に変わり、2度の産休、育休を経て、現在は1日6時間の時短勤務で働いています。14年の間、以前は出産を機に退社する人が多かったですが、ここ4~5年は育休から復帰して元の職場で活躍している女性社員が多く、すいぶん変わったと思います。この4月から2時間単位で有給休暇が取得できるようになると聞き、私のように子どもがまだ小さい母親にとっては大変嬉しい制度です。管理は大変になると思いますが、社員の働き方の多様性を優先してくれる会社に感謝しています。
仕事をする上で大事にしている事はありますか?
6時間の時短勤務ですが、8時間と変わらぬアウトプットを出せるよう常に考えて仕事を進めています。また、突発的な休みが発生することがあるので、業務の中で優先順位をつけ、重要度と緊急度、これは自分がやるべき仕事など、周りの方と協力しながら、日頃から段取りするようにしています。子どもが成長して、フルタイムで働けるようになったら、人と接する仕事が好きなので、対外的な部分を担う仕事や、マーケティングに関わる仕事にもチャレンジできたらと思っています。
入社15年目。現在は、新都田工場の開発からものづくり全般を担う事業部にて、営業事務全般と総務事務を行う。ご主人と4歳と1歳半のお子さんの4人家族。
取り組み
有給休暇を2時間から取得可能に
2020年4月より、有給休暇を2時間単位で取得できるように就業規則を改定。通院や介護、育児など、あらゆる場面で気軽に使うことができ、より効率よく仕事ができる環境を整えました。

ほぼ100%!
女性の高い職場復帰率
制度の整備はもちろんのこと、制度を気兼ねなく使える雰囲気があります。女性社員についての職場理解が進んだ結果、女性社員の満足度は男性社員よりも高いという結果に。

スタッフミーティングで
職場の環境改善・業務改善
部門を超えたスタッフ4名で、2ヶ月に1度集まっています。バックオフィスに集まった現場の情報を共有してアイデアを出し合い、実際の改善につなげています。

女性の感性を活かした
商品開発
レトルト食品の製造を行う秋田事業所では、レトルト離乳食の商品開発に女性社員4名が加わっています。女性らしい気付きや丁寧な対応のお陰で、完成した商品はクライアントから高評価をいただきました。

小学校3年生まで使える!
時短制度
勤務時間を9:00~16:00に短縮する「時短勤務」。システックでは、子どもが小学校3年生を修了するまで使うことができます。まだまだフォローが必要な学年家庭を応援しています。

社内のスタッフが
復帰を応援
産休や育休中の社員には、社内スタッフから月に1度、全体朝礼の内容が届けられます。社内の様子も添える工夫が生まれるなど、職場復帰を応援する風土が自然と培われています。

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