技術と人間力を育み、
めっきを極める“夢工場”

三光製作株式会社
静岡県浜松市中区上島
  • 製造業
  • めっき加工
  • 表面処理メーカー
三光製作株式会社

INTERVIEW

紹介動画

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ビジョン・組織づくり

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三光製作株式会社 代表取締役社長 山岸 洋一(やまぎし よういち)さん

何でも言い合えるオープンな対話を大切に
社員と共に築く「いまどきの職人集団」
代表取締役社長 山岸 洋一(やまぎし よういち)さん

前回の取材から1年経ちましたが、どのような変化がありましたか?

とにかく凄い1年でした。コロナ禍により弊社も影響を受け、工場設備を止めることもありました。そこでわれわれは、「今まで忙しくてできなかったことにチャレンジできる時間をもらった」と頭を切り替え、社員の出勤や活動を止めることなく、社員の職域を広げる多能工化を進めました。弊社の成長の基盤になっている逆転の発想です。この仕事はこの人という既成概念を外し、社員の働き方を変えていくことは、会社や社員の成長を考える上で避けて通れません。
製造業は工場ありきですから、完全なリモート化が難しい業界です。それでも、何もやらなければ前へ進めないということで、真っ先にリモートワークしたのは私でした。自ら体験することで気づくことも多く、コミュニケーションが不足する環境のもと、如何にチームでアウトプットを出すのかを考える良い機会になりました。私自身、これまで半分はベトナムで仕事をしており、今年から静岡市の吉田鍍金工業所(明治45年創業)をグループ会社に迎えて3拠点になったことで、リモートありきの新たなスタイルが更に求められます。TV会議も早い段階で導入しました。まずは「習うより慣れろ」。コロナがあってもなくても、本来やるべきことは変わりません。逆にリソースが確保でき、加速した1年でした。

常に前向きに成長を続ける会社の考え方、メッセージの社員への浸透度はいかがですか?

3年程前から、今まで口頭で伝えてきたことや頭の中にあったことを明文化し、「経営の栞」にまとめ、毎年社員に一人一冊配っています。経営理念、方針から始まり、会社が何を大事にし、どんな付加価値を提供すべきか、社員がどう成長し、どんな人生を形成して欲しいか、戦術・戦略の共有も含め、できるだけわかりやすく記載しています。朝礼で読み合わせたり、全社員にメールしたり、会議などでも常に言い続けてきました。幹部社員達も迷ったらここに立ち戻る。羅針盤のようなものです。社員に訴えかけるには色々なアプローチがありますが、リアルコミュニケーションが主体の製造現場では、書き物がベストと感じています。社員は常に持ち歩き、会話の中から栞の中の言葉が聞こえ、書き込みをして使い込まれている姿を見ると嬉しくなります。100回目を迎える夢工場塾(※取組参照)で学んだエッセンスを新しく加えるなど毎年バージョンアップし、全社員のバイブルになりつつあります。

女性社員が増えていると聞きましたが、女性活躍の広がりはいかがですか?

男勝りに頑張っている女性社員もいますが、最近は、正社員で活躍できる基準の考え方を変えています。今までは、8~5時まで働き残業もいとわない、できる社員の理想像は昭和チックな男性のイメージが強く、特に製造業では、それを基準に考えてしまう習慣がありました。働き改革を考える中、それは違うと感じています。子育てしながら頑張って働いている女性は、決められた時間で結果を出し、家事をこなし、男性以上に生産性の高い複雑な毎日をやりくりしています。むしろベンチマークとするのはそういう働き方だと考えています。
女性の新人が増えて素晴らしいと思うのは、柔軟性に長けている部分です。今までは入社1年目はここまでなど、職人気質の呪縛がありました。彼女たちは、なぜできないのか、どうすればできるようになるのかを素直に聞き、成長のアプローチを変えていく。個人のスキルに合わせて、できるまでのプロセスは変化すべきと気づきました。子育てなど制約が多い中で、理不尽なことに直面しながらも課題を解決していく柔軟性は、女性の方が優れていると感じます。それを活かすために大事なのが、何でも質問でき、自由に発言できるオープンなコミュニケーション。それが「今どきの職人集団」です。

コミュニケーションの質の向上が大事な要素なのですね。社員教育では、どのような取り組みをしていますか?

柱は二つ。スキル・技能と人間力です。技術を売りに価値提供している以上、めっき表面処理のスキルを磨く教育は絶対です。技能アップの機会をもっと増やすと同時に、大切なのは自ら学ぶ姿勢。いくら学ぶ環境があっても、知りたい、こんな仕事がしたい、こういう人生が送りたいと思わなければ身につきません。
まず、スキル・技能は、製造業としての基本的な柱です。人のスキルアップ、教育という意味では、特にOJT、仕事を通じた課題解決が最も重要な成長機会です。例えば、製造現場では従来より、発生した問題に対して”なぜなぜ分析”などを通じて、原因を追及して対策をするというプロセスがあります。その過程での学び、先輩上司とのコミュニケーションはとても貴重なモノです。一方で、正解がない課題や答えがひとつではない課題、いわゆる適応課題に対しては、必ずしも従来型のアプローチが通用しません。当社では、QA meetという質問会議を始めました。教え学ぶということではなく、互いの質問を通じて、気づき合い、課題の本質を考え、自ら主体的に行動を起こして解決していくことで、人間力を高めて行こうという活動です。
また、新入社員にはQAマラソン500を実施し、ひたすら質問を続けることで、先輩からの指示を待つのではなく、自ら聞きに行く習慣を身につけるようにしています。質問から生まれる新たな気づきは、品質改善や効率アップにつながります。言いたいことが言い合える環境を大切に、日常の仕事の中で互いにブラッシュアップできる文化を作っていきたいですね。その方が仕事は絶対に楽しいですから。

女性社員インタビュー

04

営業技術部
(左から)
久米 祐加(くめ ゆか)さん
神谷 里美(かみや さとみ)さん
鈴木 千里(すずき ちさと)さん

仕事とプライベートのバランスを保てる
社員思いの働きやすい職場
営業技術部
(左から)
久米 祐加(くめ ゆか)さん
神谷 里美(かみや さとみ)さん
鈴木 千里(すずき ちさと)さん

まず、みなさんの入社した経緯とお仕事の内容を教えてください。

神谷さん:浜松市のIT担当者育成事業に参加し、三光製作のプレゼンテーションに興味を魅かれ応募しました。パート社員として入社し1年半、現在は前職同様、インサイドセールスをメインにマーケティングを担当しています。今はコロナの影響で展示会などがないため、ネット経由でいかに認知を拡大させるかが課題。MA(マーケティングオートメーション)ツールやSFA(営業支援システム)を使い、サイト運営に活かしています。

久米さん:結婚が早かったのでパートの経験しかなく、正社員として働くことへの憧れがあったんです。求人を見て、人間性やコミュニケーションを重視する、ちょっと変わった他とは違う魅力を感じ応募しました。入社して1年、お客様への納期対応、伝票管理から窓口業務まで、生産管理が主な仕事です。

鈴木さん:入社して半年になります。製造業の経験はなく、以前は大手通信業の営業アシスタントをしていました。年齢を考慮しステップアップするなら今と、自分の意見が届きにくい大企業から中小企業への転職を決意し、入社しました。社員全員が揃った楽しそうな集合写真を見て、社員を大事にしている会社と感じたのが一番の理由です。

実際に入社されて感じたことは?どんなところが働きやすいですか?

鈴木さん:製造業は初めてで、男性社会のイメージが強かったのですが、営業技術部も事務所のスタッフも8割は女性。以前から女性が活躍できる職場づくりに取り組んできたことがよくわかります。今進めている多能工化も、専任の業務を無くすことで社員が休みやすくなり、家族の行事に参加しやすくなると思います。

神谷さん:発端はコロナでしたが、娘が通う保育園から休園協力要請が来た時、社長と専務に相談したら、「テレワークやってみる?」と言われたんです。その前に、社員全員にコロナの影響による家族の状況に関するアンケートが行われ、そこに書いてはいたのですが、社員一人一人の状況に合わせて、柔軟に対応してくれるのはとても嬉しいし、助かります。

久米さん:私も、家庭の事情を考慮して早退させてもらう先輩社員を見て、相談しやすい環境だなと感じています。仕事上の悩みを社長に直接話すこともあります。社員教育にも熱心で、夢工場塾では人間性やコミュニケーションの学びから気づくことも多く、子育てにも通じる部分もあり、プライベートに活かせるのも嬉しいですね。

鈴木さん:2か月に1回、しかも全社員が集まる夢工場塾は凄いです。会社が一つのチームになる良い機会になります。新人研修でやったQAマラソン500は、プライベートな質問もOKですし、受ける側も真剣に応えてくれるので、すぐに会社に馴染むことができました。

神谷さん:社長が毎朝、社員全員にひとりずつ「おはようございます。今日も頑張ろう」と握手するのにはビックリしました。コロナでエアタッチに変わりましたが。社長と社員の距離が本当に近いんです。

鈴木さん:朝から、頑張ろうってスイッチが入りますよね。社員思いで、常に社員に向き合ってくれている実感があります。

久米さん:必ず毎朝ですからね。先ほどのインタビューで、プライベートまで踏み込むのはセクハラかもと社長がおっしゃっていましたが、気遣いの嬉しさは感じても、セクハラと思ったことは一度もありません

今後の目標、働き方についてお聞かせください。

神谷さん:まだ子どもに手が掛かる時期なので、すぐに正社員とは考えていませんが、仕事とのバランスを見極めながら、徐々に仕事の時間を増やしていこうと思います。マーケティングやサイト運営の仕事が好きなので、もっとスキルアップすることが今の目標です。

久米さん:入社してまだ1年、今任されている生産管理の仕事も極められていないので、まずは与えられた仕事を完璧にこなせるようになることが目標です。違うことにも挑戦しようと考えられるようになるまでは、できることからコツコツですね。

鈴木さん:共働きの両親の背中を見て育ったので、定年まで働くつもりです。今は仕事を吸収する時期ですが、まだ子どもが小さいので、プライベートと仕事のいいバランスを見つけるのが目標です。今後は、社内の小さな改善をしながら、製造業の知識も深め、色んなことを楽しんで行きたいと思います。

取り組み

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「夢工場塾」で人間力を磨く

設備やめっきの技術はもちろん、人間力を育てる社内勉強会を10年以上にわたって開催してきました。お客さま視点で業務を見つめ、グループディスカッションを通じてさまざまな課題や潜在ニーズに気づく機会になっています。

「夢工場塾」で人間力を磨く

いつでも相談できる
キャリアを途切れさせない時短制度

出産や子育て、親の介護など、女性を取り巻く環境と仕事の継続は、どちらを取るべきかの天秤にかかりやすいものです。ライフイベントによってキャリアを断念することのないように、個別対応の時短勤務を取り入れました。勤務日数や時間の設定は、それぞれの事情に合わせて個別に応えています。

いつでも相談できる
キャリアを途切れさせない時短制度

“正社員”のまま働けます!

勤務の日数も時間も個別に対応する三光製作の時短制度ですが、制度を利用するみなさんの肩書は正社員を据え置くことにしています。フルタイムへの復帰もスムーズにしていただけます。

“正社員”のまま働けます!

飽くなき挑戦!
海外進出や自社ブランド展開

2011年にベトナムに子会社を設立し、めっきをはじめとする事業の現地展開を開始しました。また、富士山をモチーフにした美しさ際立つ雑貨のブランド「抗菌富士」を展開しています。より良い商品やサービスのため、飽くなきチャレンジを続けています。

飽くなき挑戦!
海外進出や自社ブランド展開

顧客マーケティング機能の強化

営業サポート業務ではなく、積極的に顧客とのコミュニケーションを強化する目的でマーケティング担当者を新設し、WEBマーケティングの強化に取り組んでいます。これまでとは異なるマーケティング職種の女性人材を採用し、ご活躍いただいています。

顧客マーケティング機能の強化

お洒落な社員食堂は
社員の憩いの場

本社2階にあるキッチンカウンターを備えた社員食堂は、お昼休憩時はもちろん、社員交流の場として幅広く活用されています。足を伸ばしてリラックスできる座敷スペースも配置。社内コミュニケーションを大切にする当社ならではの施設です。

お洒落な社員食堂は
社員の憩いの場

COMPANY

企業紹介

三光製作株式会社

1953年設立、社員数54名 (男性36名 女性18名 ※2020年8月現在)。 
金属部品の研磨およびめっき加工業として創業し、試作・小ロット品から量産製品まで対応する。的確なヒアリングとコスト・品質・納期・環境管理を含めた独自商品が強み。2011年にベトナムに子会社設立、2020年より静岡市の吉田鍍金工業所(明治45年創業)をグループ会社に加え、情報発信型・提案型企業を目指して飽くなき挑戦を続けている

社名
三光製作株式会社
住所
〒433-8122 静岡県浜松市中区上島2-5-20
電話番号
053-471-6386
三光製作株式会社

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