一人ひとりの力を発揮して、
地域に真の貢献ができる金融機関へ

浜松いわた信用金庫
静岡県浜松市中区元城町
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浜松いわた信用金庫

INTERVIEW

ビジョン・組織づくり

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浜松いわた信用金庫 理事・人事部長 三輪 久夫(みわ ひさお)さん

「また会いたい」と思ってもらえる人づくりを 理事・人事部長 三輪 久夫(みわ ひさお)さん

貴庫の経営には、どのようなバックグラウンドがありますか?

2019年1月に浜松信用金庫は、隣接する磐田市が地盤の磐田信用金庫と合併し、浜松いわた信用金庫が誕生しました。この合併で、預金量ベースで全国11位、職員数も約2,000名の信用金庫になりました。そのような大きな組織となって、これから私たちが何に取り組んでいくのかが大切です。お陰様で2020年に70周年を迎えますが、ここまで成長させていただいたのは地域のみなさんのお陰です。地域のことを真剣に考えて、利益を地元に還元していこう。そして、職員も幸せにしていこう。そのようなステージに来たように思います。

何がお客様や地域のためになるかという指標は、「SDGs(持続可能な開発目標)」に求めることにしました。SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された、持続可能な世界を実現するための17の目標です。「働きがいも経済成長も」「すべての人に健康と福祉を」といった目標のどれもが抽象的ですし、達成も難しそうに感じられます。しかし、浜松いわた信用金庫の取り組みは、すべてSGDsにかかげられた目標のどこかに繋がっていると思うのです。これからも持続的な社会づくりに寄与していきながら、役職員が幸せになれる取り組みも推進していきたいと考えています。

地域のためになることを考えて実行していくためには、人財の厚みを持たせることが必須です。職員を財産と捉え、あえて「人財」と表現したのはその考えからです。これからの2~3年で、人財に大きく投資していきます。

SDGsの推進や人財育成は、全国的でも先立つ取り組みだと思います。そのような方向性を意識した背景について教えてください。

「信用金庫の在り方の基本」に立ち戻ろうという流れが、ここ4~5年の間にありました。「株式会社」である銀行と違い、信用金庫は「協同組織」です。つまり、地域の方々の出資をもとに、地域の繁栄に取り組む組織なんです。求めるものも、地域社会の利益ということになります。繊維産業に始まり、オートバイ、自動車と、地域の産業構造の進化とともに、当金庫も成長させていただきました。それが、リーマンショック以降は経済力がめっきり落ち込んでしまいました。今後は人口も減っていくことが予測されています。信用金庫として、この地域にどう貢献できるだろうか?その基本に立ち戻ったとき、持続的な成長を目指す方向へと大きく舵を切ることになりました。

そんな中、働き方改革の波が来ていることも、御室理事長はいち早く察知していました。人事制度を大きく変えるようにと通達があったのは、2014年のことでした。2016年には、ライフデザイン部を創設して、ワークライフバランスの拡充に本格的に取り組んできました。基本的な行動指針は、生産性を上げて、定時で終業して帰宅するということです。空いた時間は、地域の活動に使っても良いですし、資格を取るための勉強に充てても良いと思います。家族との時間を取ることも大事ですよね。性別の差もなく、誰もが活躍できる組織にしようと。そして、すべての職員が働きやすい金庫になろうと、改革を進めてきました。

人財育成に重点を置いている中で、貴金庫でロールモデルにしているのは、どのような人物なのでしょうか?

お客様から「ありがとう」と言っていただける以上に、「またあなたに会いたい」と言っていただけるような人財です。浜松いわた信用金庫は、お客様の期待のその先を目指したいと考えています。金融ソリューションでお客様の期待に応えられるだけでなく、「地域の関わり合いの中でも通用する人財」を、より多く輩出していきたいですね。多岐にわたるお客様のニーズに応えるために、海外案件や事業承継、IT戦略といった専門性の高い職員も育てていきます。お客様価値を高めるための研修は、もう本当に数えきれないほど実施していますし、今年は、ロールプレイングの実施にも力を入れています。

職員の資格取得も支援していますが、資格は取った後にどう活かすかが大切です。そういった意味では、「自ら学ぶ姿勢」を、当金庫の風土にしたいですね。自己啓発支援の拡充も人財育成のテーマに入れて、多くの職員がワンランク上に行ける施策を、多角的に行っています。お客様から「また会いたい」と思っていただける多様な人財が集まって、浜松いわた信用金庫という組織が、強くなっていけたらと思います。

SDGsの推進に関する考えや取り組みについてもお聞かせください。

すべての人が働ける金庫を実現することで、職員の幸福度を向上していきたいと考えています。例えば、当金庫には、約800名(全体の約35%)の女性職員が働いています。女性に活躍してもらえなければ、組織が成り立ちません。同じように、シニア層が活躍できない組織にも、育児者や介護者のサポートができない組織にも未来がないと思うんです。なるべく多くの方に働いていただいて、それぞれの適所でやれることを一生懸命やっていただくのが理想だと思うんですね。ハンデを持つ方の雇用も、今年は増やす予定です。

2019年6月には、「浜松いわたダイバーシティプロジェクト(通称Happy Re-born Project:ハッピーリボンプロジェクト)」が始動しました。Happyは「幸せ」を実現し、Re-bornは「生まれ変わる」意味と、Ribonに象徴される「女性」の活躍という意味を込めました。21名のメンバーが集まり、職員の「幸福度」を高めるさまざまなアイデアを出しています。働き方改革や健康経営を推進する施策を中心に、良いアイデアはすぐさま経営に落とし込んでいきます。職員が「浜松いわた信用金庫で働けて、幸せになれて良かった」と思える金庫に、ますますなっていけたらと思います。

これからは、どのように発展していきますか?

「金融機関」と聞くと、どのようなイメージが浮かぶでしょうか?きっと、「融資で利益を稼ぐところ」だと思います。そういう意味では、当金庫は、「金融機関らしくない金融機関」を目指したいんです。どんな相談ごとでも当金庫に来ていただいて、まず、お客様や地域のお役に立たせていただくと。「電球1個でも取り換えにいく」というほどに、この地域の困りごとはすべて解決したいと思っているんですね。そうすれば、利益は自然とついてくると思います。お役に立った中から少しだけお客様にフィーをいただいて、安定した利益をつくって地元に還元していく。そうした在り方が信用金庫の本来の姿だと思っていますし、それを本気で実現していこうと思っています。お客様のためを本気で考えてやっていたら、必ず最後は勝てると信じているんです。

女性社員インタビュー

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きらりタウン支店 支店長 鈴木 とも子(すずき ともこ)さん

お客様も職員も楽しめる、目指すは公民館のような店舗 きらりタウン支店 支店長 鈴木 とも子(すずき ともこ)さん

きらりタウン支店は、特徴的な店舗だとお聞きしました。店舗について、また、鈴木さんのお仕事について教えてください。

若いファミリー世帯が多いエリアに位置するきらりタウン支店は、6名の女性職員だけの店舗です。旧浜松信用金庫での初の取り組みとして2013年にオープンしました。また、ご来店いただく形のお店なので、いわゆる“外回り”はしていません。「公民館のように使ってもらえるお店」を目指して、お茶を飲んだり、雑誌を読んだりしながら過ごせる店内づくりをしてきました。オープンから6年経って、「女性職員6名のお店」と周知されてきたこともあり、本当にたくさんのお客様が来てくださいます。職員の顔を見に寄ってくれたり、お花やお野菜を持ってきていただいたり。実際に、ATMでの用事のついでに、お茶を飲んでくつろいでいくお客様も多いです。ご自身で描いた絵を持ってきてくださる方もいて、そうした絵は、店内に飾らせていただいています。

そんなきらりタウン支店での私のお仕事は、職員のみなさんが働きやすい雰囲気や方策を作ることです。金庫の理念に基づいて、支店としての理念も考えています。きらりタウン支店では、女性ならではの柔らかいヒアリングで、お客様の期待に応えるということを理念にしています。

さまざまなお客様が来店している中で、ご相談も多岐にわたると思います。どのようにお客様のご相談に応えているのでしょうか?

確かに、暮らしにまつわるさまざまなご相談をいただきます。ご年配の方であれば相続のご相談だったり、若いご夫婦であればお子様の教育資金や車のローンのご相談だったり。多様なご相談に応えるためには、普段の勉強が大切ですね。資格を取る目標をかがげて、e-ラーニングの活用も進めています。きらりタウン支店では、1週間に1人ずつ、e-ラーニングを通じてどんな勉強をしたか発表しているんです。ちょうど今日は私の番だったので、先日学んだ不動産の活用方法を発表しました。

私自身、「また会いたい(と言ってもらえる人財へ)」というフレーズが大好きなんです。店舗の中で、いろんな楽しみや取り組みを実施することで、お客様に自分のことを知っていただき、少しずつ、また会いたいと思ってもらえる信頼関係ができるのかなと思っています。仕事の終わりがけに「お客さんも自分たちも楽しめることって何かな?」と、職員同士でよく雑談しています。そこでの発想から、今年の5月には、フランクに学べる場の「きらりママのわ」を始めました。写真の撮り方講座やヨガ体験講座などを実施して、職員もお客様と一緒に楽しんでいます。

変革の時代を体験してきた中で、2018年4月には支店長になった鈴木さん。ここ数年の変化をどのように捉えているのでしょうか?

2016年にライフデザイン部ができてから、働き方ががらりと変わりました。私も子どもがいながら、以前は帰宅が20時~21時になることが多くありました。しかし、今では、月・水・金曜は定時で帰っていますし、それ以外の曜日も18時~19時には退庫しています。育休や時短勤務のほかにも時間休など、働き方に関するいろんな施策が出てきて、女性が働きやすい環境になってきました。ネーミング休暇の種類も、バースデーやヘルシー、キッズ、ホームなどたくさんあって、仕事もプライベートも充実しやすいです。「誰一人として取り残さない」、そんな想いが、経営陣の皆さんの中にあるのを感じています。

一番伝えたいことは、浜松いわた信用金庫は、お客様にとても愛されている金庫だということです。それが、何よりの働きがいに繋がっていますし、良い金融機関だなって、心から思います。

取り組み

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ライフデザイン部で充実したワークライフバランスを推進

2016年に新設したライフデザイン部では、健康経営やワークライフバランスの向上に取り組んでいます。時間管理や生産性の向上、余暇の充実、女性の活躍推進などを、職員が自ら考え工夫できる仕組みづくりが進められています。

ライフデザイン部で充実したワークライフバランスを推進

ダイバーシティを成長の糧にHappy Re-born Project

「多彩な職員が気持ちをひとつに」をコンセプトに、ダイバーシティの推進を通じて、職員の幸福度の向上を図るプロジェクトです。ふじのくに子育てに優しい企業表彰やえるぼし(二つ星)認定など、さまざまな基準を達成しています。

ダイバーシティを成長の糧にHappy Re-born Project

e-ラーニングや資格取得など自主的な学習を支援

さまざまな講座が自宅で学べるe-ラーニングや、資格取得の奨励金制度などを導入しています。職員自ら学べる風土をつくり、お客様の期待のその先を実現できる人財を育成しています。

e-ラーニングや資格取得など自主的な学習を支援

全国に先駆けて営業店の数値目標を廃止

2016年4月には、与えられた数字を追いかける数値目標を廃止しました。職員個人や店舗ごとに、支店の特徴を活かした自主目標を立てています。

全国に先駆けて営業店の数値目標を廃止

午前中に楽しく勉強しよう「まなぼう道場(土曜講座)」の実施

毎週土曜日の午前中(9:00~12:00)には、さまざまなテーマを取り扱った「まなぼう道場」を開講しています。初心者でも分かるシリーズや、今さら聞けないシリーズなど、募集してすぐに定員になるほど人気の講座も多数!

午前中に楽しく勉強しよう「まなぼう道場(土曜講座)」の実施

取材者コメント

REPORT

浜松いわた信用金庫様での仕事は、それを通じて職員の皆さんが幸せな人生を送るひとつの道筋であるように感じました。改革の力と人間力、リーダーシップと総合力のバランスがとても良いという印象が残りました。

COMPANY

企業紹介

浜松いわた信用金庫

静岡県浜松市中区に本店を置く信用金庫。2019年1月、浜松信用金庫と磐田信用金庫との合併により、大井川以西から愛知県東部までをカバーする。地域密着の姿勢を大切に、金融機能の提供だけでなく、文化・環境・教育の分野にわたって地域活性化に取り組んでいる。地域の木材を使用した店舗づくりや、全支店で「1店1善プロジェクト」など多彩な活動を実施する。

社名
浜松いわた信用金庫
住所
〒430-0946 静岡県浜松市中区元城町114-8
電話番号
053-454-6141
浜松いわた信用金庫

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